エロゲーム規制や児童ポルノ禁止法に関するニュース記事を集めました。

2008年11月8日土曜日

アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン

児童ポルノの単純所持の違法化や、アニメや漫画、ゲームの表現も「準児童ポルノ」として違法化を目指すキャンペーンの署名受け付けが始まった。マイクロソフトとヤフーが企業として賛同。(2008年03月11日)

アグネス・チャンさんらが呼び掛け人として、いわゆる児童ポルノに反対する「なくそう!子どもポルノ」キャンペーンのネット署名受け付けが3月11日始まった。児童ポルノの単純所持の違法化や、アニメや漫画、ゲームなどで児童を性的に描いたものも「準児童ポルノ」として違法化するよう政府・国会に求めていく。キャンペーンにはマイクロソフトとヤフーが企業として賛同した。

同日、東京・永田町の衆院第2議員会館で開いた記者会見で、アグネス・チャンさんは「子どもへの性的虐待は犯罪。ポルノを持ってもだめ、漫画を買って読んでもいけないと訴えていくべき」と話した。森山真弓元法相は「自民党の小委員会では単純所持は禁止の方向で一致しており、今後具体的に進めていく」とした。

2008年11月7日金曜日

「漫画・イラストも児童ポルノ規制対象に」約9割──内閣府調査

内閣府が2007年10月25日発表した「有害情報に関する特別世論調査」によると、実在しない子どもに対する性行為などを描いた漫画・イラストも規制の対象とすべきという回答が約6割に上り、「どちらかといえば規制すべき」との合計は約9割に上った。

 現行の児童ポルノ法は漫画・イラストを規制対象にしていない。調査では58.9%が「規制の対象にすべき」とし、「どちらかといえば対象とすべき」との合計は86.5%だった。一方、「どちらかといえば対象とすべきでない」は6.6%、「対象とすべきでないは2.5%」にとどまった。「わからない」は4.5%だった。

 児童ポルノの単純所持についても、69.6%が「規制すべき」、21.3%が「どちらかといえば規制すべき」とした。

 調査は、「有害情報」を「子どもたち悪影響を与える恐れのある情報」とし、(1)わいせつ画像などの性的な情報、(2)暴力的な描写や残虐な情報、(3)自殺や犯罪を誘発する情報、(4)薬物や危険物の使用を誘発する情報──などと定義。こうした「有害情報」が「近年、多くなっています」などととする説明を調査対象に提示して実施した。

 「雑誌、DVD、ビデオ、ゲームソフトなどの有害情報から子どもを守るために、どのようにすべきだと思いますか」という質問には「国として規制すべきだ」が63.2%、「各都道府県の条例で規制すべきだ」が21.8%。ネット上の「有害情報」について、国が「規制すべきである」は68.7%、「どちらかといえば規制すべきである」は22.2%と約9割に達した。

 調査は「子どもたちに悪影響を与える恐れのある情報に関する国民の意識を調査し、今後の施策の参考とする」ため、9月13〜23日に全国の20歳以上の3000人に対し個別面接で実施した。有効回収数は1767人(58.9%)。

2008年11月6日木曜日

同人誌と表現 会場修正、女性系が男性系を超える

商業誌とのダブルスタンダートと申し上げたんですけど、商業出版はプロの作家さんと出版社がやっているので、ある意味確信犯でやっている方も多いと思うんです。場合によっては逮捕されるかもしれない、ということもあるし、それこそいつ編集長が代わってもいいみたいな態勢でやっているので、単純に同人誌の場合と比較はできないのかなと思います。

同人誌の場合は横を見ながら「このくらいでいいのかな」というところがあったりするので、「絶対にこれなら大丈夫」、あるいは逆に「わいせつの何が悪い」と戦っている方は少ない。もちろんいるとは思うんですが、少ないとは思いますので、それぞれ相談しながら、どのくらい修正するのか考えていかなければならないのかなと思います。

ただ、実際に戦おうという人や、あるいは何が悪いんだという人もいると思うんですが、そういう問題でトラブルに発展した経験がある方っていらっしゃいますか。

実際に「なんで塗んなきゃいけないのよ」ってのは結構多いんですよ、だいたい2コミケに1回くらい。「これは何でわいせつなの、どこがいけないの」と。

実は最近女性系サークルのほうが多いんですよ。横にいる武田さんなんかが一番かわいそうなことになってるかもしれないんですけど(会場笑い)、実は去年の冬コミでついに、女性系サークルのほうが、男性系サークルをおさえまして、修正が多くなっております。いつもだと女性系が4、5件くらいですが、今回初の2けたにのりまして、男性系を超えました。

昔から女性系サークルは多いですが、やはり最近、やおい、JUNE、ボーイズラブといろいろあって、女性系サークル増えていて、だんだん過激になってきている。かつ、男性器に対して修正を入れるという意識があまりないように見えるんですね。どうなんですかね。

さっきもちらっと言ったんですけど、わいせつ物という問題に関して、意識が「対岸の火事」。

意識がそもそもない?

ない。あるいは、これも2、3年前の夏に問題になったんですけども、「わいせつ物」と「18禁」の区別がついていない。念のためですが、「18禁」というのは、18歳以上の相手ならば売っていいものなんですよね。「わいせつ物」というのは相手が18歳以上であろうがなんだろうが売ってはいけないもんなんですよ。この区別がついてなくて、なんかネガティブな思想にばっかりいっちゃう。でそっちに走られるっていう傾向も一時期、2〜3年くらい前に強かったですかね、女性向けで。

女性系の方にも考えてもらわなきゃいけないかなと思います。きょう会場を見ても、こういうシンポジウムにくるのは男性系の方が多いのかなって思うんですよね。女性系の意識をどうやって変えていくのかは今後の課題ですね。われわれイベント側もそうだし、印刷所もそうだし、書店さんも。メロンさんは女性向けの扱ったりしてるんですかね。

うちは女性向けの「リブレット」というのがあるんですけど、女性は極端に過激か、極端に官能的か、「あ、してるのかな」というのが多いですね、微妙な範囲というのか(会場笑い)

それで噛んでくるんですよね、「あれは大丈夫だった」「あれはいいんだ」ときて、「いや商業誌に準じるんじゃないって書いてあるじゃないか、アピールに」って言うんですけど、だいたいそういうサークルさんに限って奥付がなかったりして、「いやあ、奥付がないと作ったサークルさん自身が責任を取れないとか、連絡先がないということについては最後、警察とかに問われた時に突っ込まれますよ、やはり奥付を入れてもらった上で、しっかりと成人マークも入れてやってもらわないと、商業誌に準じるなんて言えないんですよね」という話をしながらごまかしつつ、柔らかに「今度修正してくださいね」っていいながらマジックペンを渡して帰ってもらうという風にしてもらうんですけど。結構大変なんですよ、女性系。噛んだら長いですよ。男性系のほうがすんなり「分かりました、すぐ塗ります」って言うんですけどね。

2008年11月5日水曜日

同人誌と表現 同人誌のほうが厳しい基準

書店の場合は商業誌と平行して売ってらっしゃいますよね。商業誌は商業誌の判断基準があって、専門書店売りはかなり確信犯的に修正が薄いというケースがままあるようなんですが、即売会基準はまた違うわけで、いわゆるダブルスタンダードになってると思うんですけど、その辺の対応は。

メロンブックスは、商業誌と同人誌とで18禁判断基準を別個に分けてます。商業誌は商業誌の判断基準で対応しており、逆に言うと同人誌のほうが厳しいくらいですね。

性器に関してはぼかし、もしくは消しが入っていれば弊社は基本はOKです。コミケさんほど厳しくはないんですが、じゃあ性器が写ってるからといってですね、じゃあ「フランダースの犬」のネロが死んじゃう時に天使が上から降りてきますけど、あの天使の股間に何がついていたかどうか覚えてませんが、みなさん、あの天使が迎えにくる場面でもし「ついてた」として、そこにぼかしが入ってたらげんなりしませんか(会場笑い)。

あからさまな行為に関しては修正すればいいわけで、ストーリー展開上の流れに関してですね、ぼかしとか消しとか入れたほうがいいんじゃないのと言われちゃうと、これは逆に作品見るほうのファンとしては悲しいことになってしまいます。ストーリーの展開上出てきた裸であって、ギャグマンガの中の描写で、じゃそれがエッチかどうかというと、局部描写とかもなかったらぼかす必要はないわけで、そのような形で書店も柔軟には対応しています。

商業誌は出版社さん個々で対応していますので、こちらは入荷したものを販売して、有害図書指定などがあった場合には指定に従うという対応しか取っておりません。

同人誌は逆にもっと細かい基準で対応しています。ガイドラインは弊社も虎の穴さんも含めて表には発信していないのですが、入荷段階で印刷所さんから来ているわけですし、「やばい作品」は表に出ないんですね。発注の段階、入荷の段階ですべてチェックし、「ちょっとこれは危ないと思いますので、ぼかしたほうがいいですよ」といった指導も個別に行っています。もしサークルさんでこれはどうなんだろうとあったら、市川さんに聞くのもよし、印刷所さんに聞くのもよし、また書店担当者に聞くもよしで、相談してみると考えるきっかけになると思います。

虎の穴さんはかなり幅広く、サークルさんとコミュにケーションを密にやってらっしゃる印象がありますが、サークルさんとのコンセンサスの作り方はどのように。

当社も一定の基準を設けて、その範囲内での相談というのは行ってはいます。ただ、すべてチェックしきれているのかというと、販売後に発覚したケースというのもあります。

 基本的にはクリエーターの方が作られた作品という認識でお預かりしていますので、何がまずいのか、修正部分などを直接お電話なりで相談します。どうしても納得できないというケースになった場合は、当社としてはその作品自体の販売を見送らせていただくこともあります。当社も販売者として販売責任はありますが、何よりクリエーターの方や業界が作品を今後も紹介し続けられる体制というものを意識して、1つの作品だけですべてが終わりになるということはないと思いますが、こういう世の中ですので、そういったことがないようにですね。

 販売をしてから発覚するのは最悪のケースだと考えておりますので、その前の段階、入荷後の見本誌チェックなど、二重三重のチェックを通して、漏れないようにはしているつもりではあります。今後は啓蒙活動も強化していきたいと思います。

2008年11月4日火曜日

同人誌と表現 印刷所、サークル、準備会の連携

いまデータ入稿の話が出ました。アナログ入稿っ原稿を1枚1枚目の前でチェックされた印象があるんですが、データ入稿ってお預けして、それで本ができるのを待つという状況になってるのかなという気がします。データ入稿が増えてチェックする余裕がなくなってきてるんじゃないかというのと、もう1つの傾向として、フルカラーの絵を刷るケースがかなり増えてきている。フルカラーでモザイクだと、感覚的なものなんですが、修正が甘いっていうふうな状況があるのではないかという気がするのですが、いかがでしょう。

コミックマーケット側の話では出ませんでしたが、データはFTPでコミックマーケットに送って見ていただいて、これでいいですか、ということをやっていますが、うーん、そんなにまずいものがたくさんたくさん出てきてる状況ではないと把握してますけどね。

時間があれば、武川さんが言ったようにウチのほうに送られてきて、チェックして印刷所に返します。ただ、あんまり来ないんですよね。サークルの方は分かってると思うんですけど、入稿が遅い(会場笑い)。ギリ入稿かなり多いんですよ。そうするとスルーパスする、ということが多々あると思うんですよね。

この前のCOMIC1で「塗ってくれ」というサークルさんが1つ出ましたが、やはり印刷所さんでスルーしちゃって、修正が足りなかったので、その場で塗って販売してもらったんですが、その時もサークルさんがしっかりしてまして、当日その場で虎の穴さんへの搬入も止めて、自分の家に送り返して、いま一生懸命塗ってると(会場笑い)。たぶん今月くらいから販売されるんじゃないかと思うんですが。

 やっぱり連携はとれてるし、印刷所、サークル、準備会──1つ抜けてもどこかで引っ掛かる。誰かが「これはやばい」って言って、事前に食い止めていく、市場に出る前にしっかり止めていくという連携プレーがとれてきている。印刷所のほうも、入稿さえ早ければ、しっかりと問題があるなと思うと僕のほうに投げてくると思うし、その辺はできてると思うんですけどね。

なにかあった時に相談できる状況にあるのはいいことですね。

そうですね、必ず門戸は開いているんで、どこかに投げてほしいというのはありますね。言ってもらえれば見に行くし、今じゃPCで送れますので、送ってくれれば確認して「ここは修正してください」、大丈夫なら「ここはスルーしてください」ってやってますので、サークルさんも何かありましたら、印刷所さんを通してでもいいですし、どこかで聞いてもらえれば伝わると思いますので、しっかりと手を挙げてくれればいいなと思っております。

2008年11月3日月曜日

同人誌と表現 印刷屋さんの対応

原稿はまず最初に印刷屋さんに持ち込まれます。先ほど「ここ1〜2年甘くなってないかという印象がある」と申し上げたんですけど、武川さんにここ何年かの変化があったら教えていただきたいのですが。

甘くなってるかと言われると、そうかなあと思うんですが……確かに、カラーのイラスト、ストーリーものっていうのはモザイクで修正したりすることが多い。白か黒での修正は、修正の意志があるということになりますよね、モザイクって1つの表現の範囲内、絵ですからね。そこら辺でやや基準がふらついてるのかなという気持ちはありますね。

 それと、同人誌印刷所組合以外の印刷所だってあるじゃないかという話ですが、先ほど組合で80〜85%の同人誌を作ってるだろうと言いましたが、組合には入っていない古参、あるいはここ7〜8年で相当の量をこなしてる印刷所なども含めると、95%から97%くらいは「知られている印刷所」ということになります。われわれもよく知られてる印刷所とはひんぱんにコミュニケーションをしているので、95〜97%というのはコミックマーケット基準をよく分かってやってると思います。

 確かにデータ入稿の時代になって、どこの印刷所でも刷れるということになってきていますから、新規参入も多いわけですが、新規参入の会社というのは意外と、われわれが全然知らない印刷所として入ってくるのかというと、意外とそうでもない。「ああ、あそこが」というつながりが6割くらいはあったりするものなので、だから個別に話してということですよね。「これ、わかってる?」「これまずいよね」ということを個別にやっている現状です。ただ、それでも不十分なところはあるなと思っているので、イベンターなどと協力して浸透させていかなければなと思っています。

2008年11月2日日曜日

同人誌と表現 成人マーク

3月からかなり具体的なアピールをするようになったコミックシティの参加者の手応えや反応は。

急な話だったのでどの程度浸透するかは疑問だったんですけど、現状見てる限りにおいては、18禁表示と18禁カードは、特に必ずそれを使わなければいけないものという形にはしてないので……ちょっとデザインがよくないという話があったりとかしたもんですから……

でも気の利いたものをサークルさんのほうで逆に作ってもいいんだろうか、とか、そういう動きをサークルさんのほうでしてくれたりするので、意外と浸透はしているのかなと。

18禁表示はスタッフが持って歩いて、18禁表示されてませんね、POPとかも用意してませんね、じゃあしてくださいよと。配る枚数は、例えば春コミなら200〜300枚は出さないとダメなんじゃないかなと見てたんですが、40〜50枚くらいで済んでるらしいので、思ったよりは浸透はしている。続けていけば、もっと浸透するのかなと思っている状況です。

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