エロゲーム規制や児童ポルノ禁止法に関するニュース記事を集めました。

2008年11月1日土曜日

同人誌と表現 コミケット基準

僕は十数年、コミケットのわいせつの基準を前代表から引き継いでやっております。前に言ったとおり「性器の露骨な描写」というのを修正してもらってます。コミックマーケットもCOMIC1もそうなんですけど、まず見本誌をもらってます。全サークルが当日出す新刊の見本誌をもらっておりまして、それを全部見る。コミックマーケットですと、1日600〜700人くらいがえっちらおっちら見てるわけなんですけども、その中で、修正がないとか、ちょっとこの修正は薄いんじゃないか、とかといったものを抜き出し、僕が最終チェックをかけています。

まず男性器の描写についてはカリの部分、女性器の場合はクリトリスというものがしっかりと修正が入っているものが好ましい。修正の仕方は、白ベタであれ黒ベタであれ、モザイクであれ何でもいいと思うんですけども、見えない形であることが非常に好ましい。修正の仕方や大きさとかもいろいろあって、黒ベタで塗らなくても、ぬれ具合で隠したりとかヘアを使って隠したりとか、字を入れてみてごまかしてみたりとか、いろいろなやり方がある。そういったことを逐一確認していく。

修正がないものは確実に修正してもらいますが、修正が少しのものについては、最終的には本の形態を見るんですよね。成人マークが入っていれば、これは成人しか手に取らない本だと、本単体ではゾーニングがかかってますので、入っていれば少し甘めにしようかと。または奥付がしっかり入っていれば、このサークルさんは自分たちでも責任を取る気があるんだな、がんばっていこうという気が見えるな、という場合には甘めにしていこうと。

成人マークがなくて奥付もない、修正も少ししかなくてぎりぎりのところだ、というと、ちょっと厳しめに修正してほしいな、というのはやはりあります。商業誌でもそうですが、コンビニで売っているものと、専門書店で売っているものでは修正の度合いが違うんですよね。同じ出版社で出していても全然違うものになっている。それはやっぱり置き場所の問題があると思うんですけども、同じようにわれわれも、しっかりと本の形態を見て、コミックマーケットという場所、COMIC1という場所、即売会という場所で、その基準のどこにあたるか、を見ながら考えていく。

つまり本の形態によるもの、場所によるもの、修正の仕方──の3つの複合で考えています。それを1日、ぱっと見3分くらいで「このカットどうよ」と頭からひねり出すということをしてるんですけども、1日あたり100冊くらいを見ております。この辺の詳しいことは、ほんとは絵かなんか描いてね、こんな感じで修正してくれれば、ってやりたいんですけども(笑)

同人誌と表現 コミケット基準

僕は十数年、コミケットのわいせつの基準を前代表から引き継いでやっております。前に言ったとおり「性器の露骨な描写」というのを修正してもらってます。コミックマーケットもCOMIC1もそうなんですけど、まず見本誌をもらってます。全サークルが当日出す新刊の見本誌をもらっておりまして、それを全部見る。コミックマーケットですと、1日600〜700人くらいがえっちらおっちら見てるわけなんですけども、その中で、修正がないとか、ちょっとこの修正は薄いんじゃないか、とかといったものを抜き出し、僕が最終チェックをかけています。

まず男性器の描写についてはカリの部分、女性器の場合はクリトリスというものがしっかりと修正が入っているものが好ましい。修正の仕方は、白ベタであれ黒ベタであれ、モザイクであれ何でもいいと思うんですけども、見えない形であることが非常に好ましい。修正の仕方や大きさとかもいろいろあって、黒ベタで塗らなくても、ぬれ具合で隠したりとかヘアを使って隠したりとか、字を入れてみてごまかしてみたりとか、いろいろなやり方がある。そういったことを逐一確認していく。

修正がないものは確実に修正してもらいますが、修正が少しのものについては、最終的には本の形態を見るんですよね。成人マークが入っていれば、これは成人しか手に取らない本だと、本単体ではゾーニングがかかってますので、入っていれば少し甘めにしようかと。または奥付がしっかり入っていれば、このサークルさんは自分たちでも責任を取る気があるんだな、がんばっていこうという気が見えるな、という場合には甘めにしていこうと。

成人マークがなくて奥付もない、修正も少ししかなくてぎりぎりのところだ、というと、ちょっと厳しめに修正してほしいな、というのはやはりあります。商業誌でもそうですが、コンビニで売っているものと、専門書店で売っているものでは修正の度合いが違うんですよね。同じ出版社で出していても全然違うものになっている。それはやっぱり置き場所の問題があると思うんですけども、同じようにわれわれも、しっかりと本の形態を見て、コミックマーケットという場所、COMIC1という場所、即売会という場所で、その基準のどこにあたるか、を見ながら考えていく。

つまり本の形態によるもの、場所によるもの、修正の仕方──の3つの複合で考えています。それを1日、ぱっと見3分くらいで「このカットどうよ」と頭からひねり出すということをしてるんですけども、1日あたり100冊くらいを見ております。この辺の詳しいことは、ほんとは絵かなんか描いてね、こんな感じで修正してくれれば、ってやりたいんですけども(笑)

2008年10月31日金曜日

コミティア実行委員会 〜現場からの発言〜

コミティアはコミケやシティに比べればだいぶ規模が小さい、2000スペースくらいでやっておりまして、なにぶんオリジナルオンリーですので、参加者の年齢が比較的高めで、20代後半くらいがメインになっています。そういう意味ではだいぶ大人が集まっている感じのイベントになっています。

 またアダルトの割合が結構少なく、前回の数でいうと2600スペースに対してアダルトが130サークルで5%、JUNEで60サークルで2%くらいという感じで、うちでのJUNEというのは大変ソフトなものしかないので、全体でも1割以下というくらいです。

 比較的、性表現に関してはあまり神経質にならずにずっとやってこれました。コミティアでは見本誌を集めるので、当日売られた本に一通り目を通すことになります。あまりそういう意味で気になることはなかったんですが、ここ1、2年ですかね、修正をすることがぽろぽろ出てくるようになりました。何が変わったのかと考えると、やっぱり印刷段階でのチェックが甘くなってるのではないかなという印象を持っております。

 先ほど武川さんのほうから印刷屋さん同士で調整し合って研究されてるというお話を聞いたんですけども、印刷所組合に入ってない新規の印刷屋さんもだいぶ増えてきている状況もあり、そういったコンセンサスみたいなものが伝わりきってない、ずれてきてしまっているんじゃないか、という感覚を持つようになりました。というのが今のうちの現状です。

2008年10月30日木曜日

赤ブーブー通信社 〜現場からの発言〜

コミックシティは女性向けに強いイベントなので、必然的にチェックの対象も女性がほとんどということになるんですが、女性向けは男性向けに比べて、特に「わいせつ物」というものの判断に対して「対岸の火事」、自分たちとは直接関係ないと思ってる節があります。

 この5年くらいはアピールはしてきたつもりなんですが、おととしの秋くらいにあることに気が付いたんですけど、どうも18禁の表示が表紙にされていないような気がするんですね。しばらく様子を見ていて去年前半、とあるシティの時に実際に18禁表示してますかと、サークルの間をうろうろと周ってみたんですね。2ブロックくらい周ったところで疲れ果てたんですけど(笑)、それくらい、もう目に見えて18禁の表示をしているサークルの数が減っている。

 18禁表示というのは、成人指定であるとかR18であるとかアダルトオンリーであるとか……を表紙に印刷してますか、ということですが、されていないものが結構多くて、つまりそこのところが、「意識が低い」とかそうじゃなくて、「ない」んだなと。うちでは去年の10〜11月くらいから18禁表示を入れましょうよというアピールを始めたんですけれども、その直後に「研究会」報告が出たわけで、3月の春コミから全サークルに、18禁の表示を入れましょう、入れるところから始めようというプリントを配布しております。

 あと18禁のカード。男性向けイベントに行かれる方はご存じかと思うんですが、18禁の作品があるサークルはこれを提示してくださいと、主催者側からカードを配られることがあると思うんですね。女性向けでは珍しいんじゃないかと思うんですけど、HARU COMIC CITY、SUPER COMIC CITY以後のイベントすべて、必ず入れるようにしております。

 今のところはサークル単位で、表紙に18禁の表示を入れてくれればいいよと、なければPOPを立てるとか、ポスターを作ってもらうとか、分かりやすいようにしてください、であれば18禁カードは必要ないです、自由にやっていただいても結構です──という扱いになっております。一部には、18禁のあるサークルは18禁表示を全部出した方がいいんじゃないか、その方が統一して見やすいんじゃないかという意見もあったりしますので、それについては現状様子見で模索している段階ですね。

2008年10月29日水曜日

コミケット準備会 〜現場からの発言〜

パンフレットにコミックマーケットの「アピール」を載せてあります。これは受かったサークルさんも、落ちたサークルさんも、全サークルさんに向けて送っている文章です。こちらに「性器の露骨な描写」とありまして、準備会では「性器の露骨な描写」に修正を入れてもらうように心がけております。いろいろな修正の仕方がありますが、準備会としてはこれを基本として修正してもらうように指導しております。

印刷所組合さんとかいろんなところから話は来ますが、修正する場合はこれを、という話にしています。読んでもらえれば分かりますが、いろいろな修正の仕方があったり、刑法175条だけでなく、児童ポルノ法とかもあります。ですので、一度こちらを読んでもらいまして、どういう風に修正していけばいいのかを確認してもらえばと思っています。

 同人誌即売会というものは対面販売、つまりサークル1つ1つが店子であると、お店でありますと、強くわれわれ言っております。対面販売ですから、参加者さんが来て、その人が18歳以上に見えるか以下に見えるか、その人の主観もありますが、どう見ても18歳以下だなと思った方には頒布をやめてくださいと促しております。ゾーニングを個々のサークルさんが守っていただくことによって、18歳以下の方には頒布しない、見せないということもわれわれが訴えているところであります。

 実際に東京ビッグサイトの方や東京都の方から「どういう風に行ってますか」と聞かれた時にこの話をしています。「性器の露骨な描写」については修正してますよ、サークルさんにはしっかりと、相手を見て、頒布してもらっておりますと。この2つを基準に考えてもらうことをきょうも話をしていきたいと思っています。


【コミックマーケットの「アピール」】

当日のパンフレットに掲載された「コミケットアピール71」の該当箇所は、「(1)『性器の露骨な描写』があるものをワイセツ図画とし、持ち込み、頒布は禁止する。(2)性表現の基準は『商業誌』レベルのものとし、ワイセツ図画に該当する画の部分には、修正を行う。(3)修正は白抜き、黒ベタ、濃いトーンなどで行う。薄いトーン、さらに強調される形での修正は不可」──など。

2008年10月28日火曜日

メロンブックス 〜現場からの発言〜

普通の本屋で売っている商業誌、それに対する同人誌という個人出版的なものを取り扱うに当たって、どのような感じで18禁的なものに対応していくのかということですが、弊社の基準では、明確な基準としては、性器描写に関してぼかしや修正が入っていれば基本的にはOKということで対応させて頂いております。「こういう場合はこうする」的なものは、ノウハウとしてきちっとガイドラインとして10項目くらい設けておりまして、作品が来た段階でガイドラインに照らし合わせて、18禁、一般に分けさせていただいています。

 武川さんがおっしゃってましたが、印刷会社で18禁に関してはきちっと対応してらしてまして、書店では対応済みのものが入荷してくることになるので、記憶の中では今まで大きな問題になったことはないです。ですがそういう現状に甘んじることなく、同人誌を発信していく書店として、今後も社会の動きに留意して、ガイドラインや自主規制的なものを随時深めていっているところです。

市川孝一さん*7(コミケット準備会/COMIC1準備会) パンフレットにコミックマーケットの「アピール」の抜粋*8を載せてあります。これは受かったサークルさんも、落ちたサークルさんも、全サークルさんに向けて送っている文章です。こちらに「性器の露骨な描写」とありまして、準備会では「性器の露骨な描写」に修正を入れてもらうように心がけております。いろいろな修正の仕方がありますが、準備会としてはこれを基本として修正してもらうように指導しております。

 印刷所組合さんとかいろんなところから話は来ますが、修正する場合はこれを、という話にしています。読んでもらえれば分かりますが、いろいろな修正の仕方があったり、刑法175条だけでなく、児童ポルノ法とかもあります。ですので、一度こちらを読んでもらいまして、どういう風に修正していけばいいのかを確認してもらえばと思っています。

 同人誌即売会というものは対面販売、つまりサークル1つ1つが店子であると、お店でありますと、強くわれわれ言っております。対面販売ですから、参加者さんが来て、その人が18歳以上に見えるか以下に見えるか、その人の主観もありますが、どう見ても18歳以下だなと思った方には頒布をやめてくださいと促しております。ゾーニングを個々のサークルさんが守っていただくことによって、18歳以下の方には頒布しない、見せないということもわれわれが訴えているところであります。

 実際に東京ビッグサイトの方や東京都の方から「どういう風に行ってますか」と聞かれた時にこの話をしています。「性器の露骨な描写」については修正してますよ、サークルさんにはしっかりと、相手を見て、頒布してもらっておりますと。この2つを基準に考えてもらうことをきょうも話をしていきたいと思っています。

2008年10月27日月曜日

虎の穴の報告 〜現場からの発言〜

当社が同人誌販売を始めてから10年近くたっていますが、当然、始めたころからあらゆる基準とかが決まっていたかというと、まったくそうではありません。例えば印刷所様や即売会様との関係であったりとか、流れの中をさまよいながら、だんだんと形作られ、今もまだ社内的にもすべてが確定しているわけではない中で、それでも基準を決めながら業界全体をよりよくしていきたいというつもりで同人誌の販売をやらせていただいております。現段階で14店舗構えており、全店舗で同人誌を販売しています。

 作品をお預かりする際の基準を説明させていただきますと、作品をまずいったん見せていただくところからスタートしまして、法的な基準を遵守しながら、作品の内容のチェックや、作品の入荷後に問題が発生した場合の対応をしています。ただ表現基準が非常にあいまいであったり、自分自身もとらえ方のすべてが合っているのかというと、なかなかそうではないなという認識の上で何重かのチェック項目を設けています。ただ、それでも抜けてしまったり、もしくはサークル様に分かりづらい部分があるということも認識していますので、指摘をいただきながら進めています。

 書店の販売スタイルも徐々に変わってきていますし、業界全体の状況も移り変わっていることを、ここで6年間働いて肌で感じる部分は非常に多くあります。作品の中身にまで踏み込んでお話する時間はないですが、そういったものも含めて変わりつつある中で、われわれもサークル様に訴えていかなければならない部分が出てきたかなというところもありますし、印刷所様との連携もより強く持っていかなければいけないのかなという認識もしております。

 やはり作品が生まれる場所としては即売会という場所が非常に大きく、われわれも即売会に出た作品を基本的にお預かりしていますので、取り扱いの基準や作品の紹介に当たって、即売会様の基準を一緒にお話させて頂いたり、サークル様を通じて、その段階で止められないかという話をしています。

 実例としてあったのは、表現的に難しいとしてイベント側で販売差し止めになったものがあり、書店でもそれは販売できないだろうと。基準が単独だと思われがちではありますが、全体で考えていかなければならない課題であるという認識の上で、サークル様と一般のお客様に不利益にならないような形というのを求めていきたいと考えております。

2008年10月26日日曜日

日本同人誌印刷業組合の報告 〜現場からの発言〜

日本同人誌印刷業組合には全国で29社参加しています。コピー誌を除くオフセット印刷などの同人誌の製造量のうち、組合が占めている量というのは80〜85%だと思います。

 印刷所と(表現の)修正ということですが、コピー誌は別として、同人誌は印刷所を通過しないと陽の目を見ない存在であると。誤解を恐れずに言えば、われわれの修正基準をクリアしなければ発行されないことになるわけですね。「花のお江戸に出たければ、箱根の関所を通らなければいけない」ということになるわけで、それだけ重い位置にいるのだと思っています。

 修正基準は、やはり印刷所は基本的にはコミックマーケットの基準が頭にある。それがいいか悪いかは別として、現実問題として一番分かりやすく、浸透し、かなり守られていると思ってます。私自身も、原稿が目の前に来た時、コミックマーケットがこれをどう考えるのかということについては、たぶん100%近く分かっています。

 補足すると、われわれは日ごろ検討・学習していて、例えば同じ原稿を組合の全社に配って、それぞれに修正してもらって、それを印刷して、全社に配布して、「なるほど、他の印刷所はこんな風にしてるんだな」ということを確認しあう、そんな風にしてすりあわせていくということもやっています。

 確かにほんとに露骨な、わいせつな文書・図画になるようなものもあったりするわけですが、「これはうちでは印刷できないよ」とはねつけるということは基本的にやめようということにしています。はねつけてしまうとほかの、コミックマーケットの基準を知らない印刷所に持ち込まれて印刷されてしまうということになってしまう。

 ですから、どこが基準から外れるのか指摘して修正してもらう、あるいはこちらが修正して印刷をする。時には「ウチではコミックマーケットの基準に合っていてもとても印刷できない」と、もっとソフトでなければと思っている印刷所もありますから、その場合は印刷所同士で「おたくだったら刷れますよね」と回し合ったりするようなこともしています。

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