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2008年10月26日日曜日

日本同人誌印刷業組合の報告 〜現場からの発言〜

日本同人誌印刷業組合には全国で29社参加しています。コピー誌を除くオフセット印刷などの同人誌の製造量のうち、組合が占めている量というのは80〜85%だと思います。

 印刷所と(表現の)修正ということですが、コピー誌は別として、同人誌は印刷所を通過しないと陽の目を見ない存在であると。誤解を恐れずに言えば、われわれの修正基準をクリアしなければ発行されないことになるわけですね。「花のお江戸に出たければ、箱根の関所を通らなければいけない」ということになるわけで、それだけ重い位置にいるのだと思っています。

 修正基準は、やはり印刷所は基本的にはコミックマーケットの基準が頭にある。それがいいか悪いかは別として、現実問題として一番分かりやすく、浸透し、かなり守られていると思ってます。私自身も、原稿が目の前に来た時、コミックマーケットがこれをどう考えるのかということについては、たぶん100%近く分かっています。

 補足すると、われわれは日ごろ検討・学習していて、例えば同じ原稿を組合の全社に配って、それぞれに修正してもらって、それを印刷して、全社に配布して、「なるほど、他の印刷所はこんな風にしてるんだな」ということを確認しあう、そんな風にしてすりあわせていくということもやっています。

 確かにほんとに露骨な、わいせつな文書・図画になるようなものもあったりするわけですが、「これはうちでは印刷できないよ」とはねつけるということは基本的にやめようということにしています。はねつけてしまうとほかの、コミックマーケットの基準を知らない印刷所に持ち込まれて印刷されてしまうということになってしまう。

 ですから、どこが基準から外れるのか指摘して修正してもらう、あるいはこちらが修正して印刷をする。時には「ウチではコミックマーケットの基準に合っていてもとても印刷できない」と、もっとソフトでなければと思っている印刷所もありますから、その場合は印刷所同士で「おたくだったら刷れますよね」と回し合ったりするようなこともしています。

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