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2008年10月24日金曜日

「同人誌と表現を考えるシンポジウム」(2007年5月19日)での主催者挨拶

本日はご多忙のところ非常に多くの方々にご参集いただきましてまことにありがとうございます。

私は新潟で「ガタケット」という同人誌即売会を主催しております。同人誌に関するさまざまな問題を解決するゆるやかなネットワークとして「全国同人誌即売会連絡会」というのを立ち上げ、ここ何年間にわたって表現や著作権、わいせつ問題についていろいろと勉強会を開催して参りました。しかし今回、警察庁の「研究会」で、漫画の同人誌が初めて公の報告書に取り上げられる事態に至りまして、「同人誌と表現を考える会」というものを発足し、同人誌即売会連絡会、COMIC1準備会、日本同人誌印刷業組合の3団体で今回のシンポジウムを開催する運びとなりました。

 「研究会」が、特にバイオレンスと性表現に関して、18歳未満に対してどういうゾーニングを設けているのかということを課題にしていますので、それに対してわれわれが今どうしているのか、今後どうしていくのかに関するシンポにしたいと思います。ですので、2次著作に関する問題等は今回一切触れる時間がないことをご了承ください。

 ここにご参集のサークルさん、一般参加者さん、印刷業組合さんはご存じのように、われわれ同人界はかなり昔から、性表現に関する規制には厳しく対応して参りました。ですが、どうやらアピールが少し足りていなかったのかもしれないなという今回の一件なんですが、第1部は同人誌関係者による、今までわれわれがどういう規制を行ってきたか、そして今後どうやっていけばいいのかということを中心に、第2部は有識者の方々に、刑法175条*2、児ポ法、「研究会」や青少年健全育成条例とか、最近あまり話題にのぼっておりませんが、青少年有害社会環境対策基本法案、これはまだ案のままでどうなっているのかはっきりしませんけども、そういったことを含め幅広く性表現に関する現状と今後についてを語っていただくことになっています。

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